2014年9月1日に「スマートアート宣言」を宣言し、
自分なりに「スマートアート」というものを再考しております。
スマートアートの概念上、
LINEスタンプは最新形の「スマートアート」です。
これは宣言文や概要を理解して頂けた方なら分かって頂ける事ですが、
宣言文や概要が分かりづらい方にも改めてご説明したいと思います。
例えば一般の方が分かりづらいであろうと想定されるのは、
「イラスト」や「デザイン」との差異だと思われます。
この点について説明させて頂きます。
まず一番に言える事は「目的」の在り所が違うという事です。
基本的に「イラスト」や「デザイン」は商業ベースであります。
すなわち、目的は別の何かを達成する為の「ツール」なのです。
それ自体が目的でないという事が言えます。
では「LINEスタンプ」を考えてみましょう。
「悲しい」、「辛い」、「楽しい」、「暇だ」。
その様な自らの感情を表現する、
すなわちその造形そのものが「目的」であると言えるのです。
これが「スマートアート」の大きな特徴です。
そして少し専門的になりますが、もう一つ大きな特徴。
それはユーザーインターフェイスが優れているという事です。
これはLINEといったアーキテクチャが可能にしてくれています。
すなわちLINEというアーキテクチャが複雑性を「内在」している。
そのように表現するのがいいでしょう。
スマートアートにとってその複雑性が担保されている事が重要です。
複雑性を担保し内在している事で、
ある種の「スマートアート」としての価値を有するのです。
逆説的に「イラスト」や「デザイン」には、
この「複雑性」が内在していない、担保されていないと言えます。
すなわち「スマートアート」は、
「ファインアート」と同じだけの「複雑性」や「文脈」をもちながらも、
「デザイン」や「イラスト」よりも単純なインターフェイスを可能にする、
という「革命的」な概念であると同時に。
その「スマート」なユーザーインターフェイスは、
誰もが創作者になれ、誰もがユーザーになれる。
ある種「一般市民」による「アート」の革命を可能としたものです。
「スマートアート」は間違いなく世の中を変えていきます。
新しい「アーキテクチャ」もでてくるでしょう。
そしてやっと私たち一般市民が「アート」という恩恵を享受できる、
そのような世の中になるのです。
最後に最新のニュースをご紹介、
7歳の女児がLINEスタンプを制作して1万円以上を売上げたという事。
このニュースはまさに「スマートアート」の恩恵なのです。
この様な動きはこれからますます増えてくるでしょう。
一部の人間が「アート」という、
何か得体の知れない権力や権威に担保され、
恩恵を享受する時代は終わったのです。
それを早く「古くさい美術界」は気づくべきでしょう。
というか、そのようなモノは自然淘汰されていくでしょう。
皆さんも古い過去の遺物には見切りをつけてサヨナラしましょうね!!!
美学者母